こんにちは。
安川大仁(だいじん)です。
2020年は、コロナウイルスの拡大によって、巣篭もり需要が急増しました。
普段、休日は外に出かける習慣のある人も家で過ごす機会が増えたことで、自宅でできる娯楽の需要が高まった訳です。
例えばNetflixなどの動画配信サービス。
日本だけでも、4月~6月で会員が1.25倍に増えたという報道もありました。
実際、僕の周りでも、自宅にいる機会が増えたため会員になった、という人によく会います。
そういった動画配信サービスに並び、需要が高まっているのがゲームです。
任天堂Switchが品切れ状態が続き、入手困難なのはもはや周知の事実です。
今回はその任天堂Switchの名作タイトルである『あつまれ どうぶつの森(※以下あつ森)』内で起きている動きのご紹介と個人的考察について語っていきます。
様々な企業とタイアップする『あつ森』
今、『あつ森』異変が起きています。
その異変とは、様々な業種の企業とのタイアップです。
上の記事では、そのタイアップ企画の実例を細かく説明してくれています。
有名なところでいうと、例えば「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)フィリピン」。
『あつ森』内で、ケンタッキーフライドチキンの店舗を再現した島を作り公開することでプロモーション活動をしています。
また、「IKEA台湾」では、2021年カタログの一部を『あつ森』内で再現し、SNS上で公開しています。
タイアップしているのは企業だけではありません。
2020年11月3日に行われるアメリカ大統領線に向けたPR活動として、候補であるバイデン氏が、『あつ森』内でPR活動を発表しました。
選挙に関心が低いといわれる若年層にアピールできるという意味でかなり効果的な施策といえるでしょう。
※余談ですが、後日日本の政治家である石破氏が同じく『あつ森』を自民党総裁選挙に利用すると発表するも、後ほど撤回しています。
プラットフォーム化するゲーム(仮想空間)
このように、ゲーム上で広報活動を始めとした企画が実施されている『あつ森』
これは、『あつ森』特有の流れなのでしょうか?
そうとも言えない事象が起きています。
例えば、今Appleと係争中のゲーム『フォートナイト』。
このゲーム内では、実在のアーティストとのコラボ企画が行われました。
日本の有名アーティストである米津玄師さんがフォートナイト内の仮想空間で音楽ライブを実施したのです。
このような試みは今回が初ではなく、過去にはアメリカの歌手Travis Scott(トラヴィス・スコット)が同じくフォートナイト上で音楽ライブを行い盛況を収めた実績があります。
このように、今特定のゲームが、仮想空間のプラットフォームとして、様々な用途で利用される機会が増えています。
現実世界で行われていたことを仮想空間で再現する。
その流れは以前から存在しましたが、コロナウイルスの流行によってこの動きは急速に進んできています。
仮想空間は、さらに便利に、包括的になっていく
ゲームは今や、他人や企業とのコミュニケーションを行うプラットフォームと化してきています。
もちろんすべてのゲームがそうなっているわけではありません。
『あつ森』やフォートナイトっといった作品は、
・他人と同じ空間でコミュニケーションが取れる
・ゲームプレイの幅が広い
・比較的操作が簡単
といった特徴があります。
この特徴を持ったゲームが、今後仮想空間として、交流の場だったり、ビジネスの用途として利用されるプラットフォーム化していくと予想されます。
プラットフォーム化するゲーム内では、様々なサービスが提供されることになります。
音楽ライブなどはもちろんのこと、映画や演劇などのエンタメ。
実際にゲーム内でお店を構え、その中で実際の商品を販売する、など。
現実世界の代用として使われるのですから、可能性は無限大です。
更に、仮想世界としての利便性は、ARやVRの発展によって進化していくでしょう。
世界的な災厄は、反面、飛躍的な技術の進歩を世界にもたらします。
ニューノーマルが叫ばれるこの時代、新しく到来する変化が楽しみです。