人間の価値観とAIの関係:「みらいの婚活」の教訓

こんにちは、安川大仁です。

 

かなり久々の投稿となってしまいましたが、変わらず世間のネットニュースはチェックしておりました。

 

今回は、最近見つけたネットニュースで、興味深いものがありましたので、その内容のご紹介をさせていただきます。

 

近未来の婚活の1つの可能性?「みらいの婚活」

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今回ご紹介するのは、あの一世を風靡した日本映画「カメラを止めるな!」で知られる上田慎一郎監督のショートフィルム「みらいの婚活」です。

 

このショートフィルムでは、主人公である婚活中女性「みらい」の婚活模様が描かれますが、何やら普通の婚活パーティとは様子が違います。

 

実はその婚活パーティでは、参加者がメガネをかけ、メガネをタップすると、眼の前の異性とのマッチング率やプロフィールが表示されるのです。

 

最初は緊張して中々男性とコンタクトを取れないみらいですが、そんな中とある男性が声をかけてきて・・・という展開で話が進んでいきます。

これから先の内容はネタバレになるので、上記のリンク先の記事から実際に動画をご覧になっていただきたいです。

以降では、この動画のテーマとして扱われている「AIの役割」について僕の感じたことを述べていきます。


「みらいの婚活」で描かれるAIの立ち位置

「みらいの婚活」の作中の序盤では、AIは人間の判断を代わりにやってくれるような、全能の存在であるかのように扱われます。

前述した、対面の異性とのマッチング率を判断し、自分に知らせてくれますし、後半ではAI秘書のような存在も登場し、助言を授けてくれるような描写もあります。

 

ですが後半では、主人公が婚活パーティで出会った、マッチング率26%の男性と交友を深めていき、その中で自分の夢にも向き合うようになります。

 

AIが示す「あなたにはここまでしか無理だよ」という後ろ向きな助言に迷いながらも、主人公は自分の可能性に気づいていく様が描かれます。

 

AIのアドバイスは人間の価値観の集合体でできている

上記の言葉は、作中のとある人物の発言です。

AIが投げていた主人公へのアドバイスは、すべて過去の人間の知識や価値観の集合体であり、人の未来を予測できる力はなかったのです。

 

この「みらいの婚活」のテーマは、これからの人間とAIが共存する未来に対しての良い教訓だな、と感じました。

 

AIはあくまで過去の人間のデータの集約であり、人間の未来の可能性は、やはり人間だけが作り出すことができる、そんな希望を抱かせてもらえる、素晴らしいショートフィルムでした。

 

作品としても大変面白いので、気になる方はぜひ見てみてください。