ディズニーがロボティクスに注力する理由
こんにちは。
安川大仁(だいじん)です。
このコロナ禍で、日本各地のテーマパークが苦戦を強いられています。
日本を代表するテーマパークといえば、「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」や「ディズニーランド」ですが、それらのテーマパークでも入場者数が激減している様です。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは業績が落ちている一方、アメリカのディズニー本社の業績はむしろ上がっている様です。
その原因は、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の売上によるものだと言われています。
ディズニーは、今や映画製作やテーマパーク運営だけではなく、動画配信サービスの運営をはじめ、様々な分野に進出しているのです。
そんな分野の中でも、ディズニーが力を入れている分野で特に異彩を放つものがあります。
それが「ロボティクス」です。
一体どういうことなのか、ニュースをもとにご紹介していきます。
ディズニーのキャラクターを具現化させる「Project Kiwi(プロジェクト・キーウィ)」
上記の記事で紹介されているのは、ディズニー傘下である「マーヴェル」作品の『ガーディアンズオブギャラクシー』に登場するキャラクター「グルート」です。
CGと見紛うかもしれませんが、実写です。
これは、「グルート」の姿をしたロボットなのです。
ディズニーは、この様にキャラクターをロボット化するための、二足歩行プラットフォーム「Project Kiwi(プロジェクト キーウィ)」を発表しました。
二足歩行プラットフォームと呼ばれる通り、今回は「グルート」の形をしたロボットとして製作されましたが、同じ技術を元に他のキャラクターのロボットも今後作られる、とのこと。
例えば、今は着ぐるみでディズニーランドを歩き回っているミッキーも、将来等身大のサイズのロボットに代わる日が来るかもしれません。
着ぐるみは人が中に入っている分、人より小さいサイズにはなりませんし、表情が変わることや声を再現することはできません。
それが、キャラクターをロボット化することで、限りなく物語に近い形で具現化することが可能になるでしょう。
架空のキャラクター全てが、今後ロボティクス技術によって具現化する可能性
ロボットを、「キャラクターの具現化」という夢を叶えるために活用していく発想は、さすがディズニーだと感じます。
このままディズニーを筆頭に、こうした分野でロボティクス技術が発達すれば、ディズニーに限らず、様々なキャラクターと、実際に触れ合える未来もそう遠くはないでしょう。
特に日本は、昔からアニメやゲーム作品を通して多くのキャラクターが存在しています。
鉄腕アトムやドラえもん、ピカチュウやマリオなどのキャラクターが、ロボットという実体を得て、実際に触れ合うことができる未来は、とてもワクワクします。
このような、テクノロジーで人に感動を与えていく、という仕事はとても素敵ですよね。