【24時間で別荘建築】3Dプリンタによる建築物の可能性とは

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引用元:https://misawa.house/

こんにちは。

安川大仁(だいじん)です。

 

数年前登場し、徐々に世間に浸透しつつある技術の1つに「3Dプリンター」があります。

 

ご存じの方も多いと思いますが、この3Dプリンターとは、樹脂などの素材を使い、立体的な物体を作ることができることができる機械のことです。

 

数年前、登場したばかりの頃は、高価でかつ機能も制限があり、比較的小さなものしか作れませんでした。

それが今では、小型なものであれば一般人でも購入できるほど低コスト化し、大型のものであれば家などの建築物が作れるようになりました。

 

そんな3Dプリンターによる建築物の可能性について紹介しているニュースが興味深い内容でしたので、本日はその内容を紹介しつつ、今後の展望について僕の予想を述べていきたいと思います。

 

  

24時間で別荘を建てることができる時代に

 

www.atpress.ne.jp


本日紹介したいのはこのリンク先の記事です。

上記記事によれば、兵庫県西宮市のベンチャー企業「セレンディクスパートナーズ」は、3Dプリンターを使用することで、人の手が必要な内装を含めて300万円という低価格での住宅建築を可能にしているのだそうです。

 

従来の建築では、小型の家屋でも一軒家であれば3000万以上の費用がかかるとされています。

そこから考えると、3Dプリンターによる建築費用は10分の1程度にコストカットできるということです。

にわかには信じられない数字ですね。

 

実際に「セレンディクスパートナーズ」のHPを覗いてみると、トップ画には、森の中にひっそりと建つ小型の住宅の写真が掲載されています。

 

2022年には別荘様の小型家屋の試験販売を開始するらしく、3Dプリンターによる建築がかなり現実的になっていることがわかります。

 

3Dプリンターによる建築は今後デフォルトになる可能性が高い

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ご紹介してきたように、3Dプリンターの技術は、建築にまで応用が可能になっています。

それでは今後は3Dのプリンターの建築は普及していくのでしょうか。

僕自身は『3Dプリンターによる建築は間違いなく普及していく』と思っています。

 

理由は、以下3Dプリンターによる建築のメリットにあります。

 

メリットの1つ目は、前述した通り『建築コストが圧倒的に安い』点です。

 

現時点で、10分の1のコストカットができる見通しがありますし、今後も技術の進歩により省コスト化していくことは確実でしょう。

 

メリットの2つ目は、『人手がかからない』という点です。

3Dプリンターでの建築は、従来の建築法に比べて人の作業が介在する点が少なく済みます。

現在の建築業界では、高い技術力をもった人材が不足しているという見方もあり、この点をカバーすることができます。

 

メリット3つ目は、『建築スピードの速さ』です。

上述の記事の中でも、小型の家屋を24時間で建築できるとある通り、従来の建築法ではありえないスピードで家を建てることができます。

 

この3点のメリットから、いつか3Dプリンターでの建築法は、従来の建築法にとって代わる日が来るでしょう。

 

とはいえ、そのために解決すべき課題もたくさんあります。

日本の建築基準法、耐震性など、日本ならではの問題が山積しているのです。

 

例えば、耐震性に関していえば、3Dプリンターによる建築物は「基礎工事に対応できない」という欠点があります。

日本は地震大国のため、建築物内部に鉄筋を入れて耐震性を強化しますが、3Dプリンターでの建築法では、建築物内部に鉄筋を入れることはできません。

 

また、建築業界の雇用問題にも大きな影響を与える可能性があります。

3Dプリンターによる建築法が当たり前になれば、多くの建築大工の方々の職がなくなることを意味します。

 

こういった様々な理由から、しばらくは従来の建築法が主流になり続けるでしょう。

 

数ある問題が早期に解決されれば、誰もが安く新しい家に住むことができる社会が到来するかもしれません。

 

その暁には、僕自身も日本各地に別荘を経てて、仕事と趣味のゴルフに明け暮れたいものです。