【GLEN MORAY 12年】洗練されているのに個性的な魅力のウイスキー

こんばんは。安川大仁(だいじん)です。

今週から夏季休暇やお盆休みに入ったという方も多いのではないでしょうか。
今年の夏の長期休暇は皆さんどんなご予定でしょうか。

遠出や旅行をされる方も減っていたりと、例年とは少し違う過ごし方をされる方も多いかもしれませんね。

僕の場合は、当然ですが、起業してから長期休暇というものはなく(というよりも、いつ働くかといつ休むかは自分次第なので)、世間の休みは差をつけるチャンスだと捉えて仕事をしています。
手掛けている仕事の一つである起業家の人材育成や講師の仕事は、むしろかき入れ時でもあります。

仕事好きが高じて、つい休むことを忘れてしまいがちな僕ですが、頭と体を休めるように言ってくれる周りの存在に本当に感謝しています。

といっても、今年は大人数で遠出するというわけにもいかないので、一人お気に入りのバーで時間を過ごし、リフレッシュしたりしています。

今日は、そんなふらっと立ち寄った顔なじみのバーで偶然に出会い虜になった、最高に大人な一本「GLEN MORAY(グレンマレイ)12年」ウイスキーの魅力について語ってみたいと思います。

 

 

希少価値のある12年もの

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グレンマレイは、日本でも比較的ポピュラーなウイスキーの銘柄ですが、今回出会ったものは一味違います。
いわゆる輸出用に生産されたものではなく、あくまでスコットランド国内で流通することを前提に作られた仕様のもの。だから、裏のラベルの文字まですべて英語。日本には流通している限りの限定品なのだそうです。どれぐらい流通しているかも定かでない、偶然の出会いに期待するしかない一本です。

12年ものといっても、1993年に生産されているので、ちょうど僕がお酒を飲める年齢になった頃に12年ものとして世に出ていた計算になります。

実は、12という数字には色々な意味で感慨深さを感じてしまうのです。
日本では十二支という考え方があり、12年で干支が1周します。1年は12か月から成ります。
大学時代、一応ながら数学専攻だった僕からすると、実に意味を持つ数字です。

神羅万象は12で美しく割り切れることが多い・・・といったオタクな話をし出すと、そっちの記事が書けてしまうので、そちらはまたの機会に。

とにかく12は色々な物事の区切りであり、そして、今年僕は社会人になってちょうど12年が経ちます。
早かったような、長かったようなこの12年に思いを馳せていると、ロックの氷がグラスに当たって、いい音を奏でて運ばれてきました。

そつがない大人の魅力

香りはバニラのような樽の香りの後に、フルーティーな華やかさが広がり、ボトルのビジュアル通り、アンティークで女性的な雰囲気です。

ところが、口をつけてみると・・・ひとことで言えば、そつがない大人。
何と表現したらいいんでしょう。
こういう人っているじゃないですか。
人と対峙する機会の多い僕は、すぐに人に置き換えて考えてしまいますが。

洗練されていて、何ともそつがない。無駄が削ぎ落されており、完成度が高い。

ただ、それだけではないのです。

かつ、複雑な味わいのバランスで、強烈な個性を主張している。
完成度が高いレアなフィギュアのよう、と言えるかもしれません。

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僕はこのタイプの方と何度かお目にかかったことがあります。
若かりし頃はきっと尖っていたに違いありません。
それゆえに、過去には様々な経験を乗り越えてこられています。

今ではその尖っている棘が無数に増殖することにより、全体として丸みを帯びて見えるのです。ただし、その本質、全体像は棘の集合体なのを忘れてはいけません。

あ、また数学的な話になってしまいましたね。
今日はなぜだかそんな気分のようです。どうぞ温かい目で見守ってください。

 

人の背景と同じ、奥深さを探る

ウイスキーの個性と魅力は本当に奥が深いです。
人が一人ひとり生まれ育ってきた背景があり、それによってできた個性があり、互いにその違いを認め合い、出会いを楽しむのと同じ感覚です。

樽の違い、蒸留所のある地域の気候、熟成された時代の背景。
完成された後の香りや味の変化を含め、すべてが複雑に絡み合い、今の状態を作り上げています。
そんな変化し続けるウイスキーと、今日の僕という、こちらも変化し続け二度と同じコンディションではない一人の人間が対峙して、共に時間を過ごす。

とても素敵なことだと思いませんか。
この奇跡のような巡り合わせを楽しめる大人になった自分に今日は乾杯です!

皆さんもぜひこの連休、一人の時間のお供にグレンマレイと語り合ってみてください。
その完成度の高さに驚くと同時に、愛おしくなること間違いなしですよ。