【考察】エンジニアは将来不要になる?
こんにちは。
安川大仁です。
新型コロナウイルスが益々猛威を奮っているこの真夏、皆さんはいかがお過ごしですか?
花火大会やお祭りといった夏を彩るイベントが軒並みキャンセルとなり、今までにない夏をみんな過ごしていると思いますが、夏の日差しはというと、人の世の営みなど知らず存ぜぬ、といった風にカンカンと照りつける日々が続いています。
そんなコロナ禍で、時代の流れが急速に進みつつあります。
仕事はテレワークに。
学校はオンライン授業に。
Paypayなどを中心とした電子決済システムも一気に普及。
日常のあらゆるシーンで、ITが浸透し、今まで以上に利便性が向上されつつあります。
そんなIT化にはもちろん、プログラマやSEといったITエンジニアが不可欠です。
僕自身もそうですが、プログラミング言語を習得している人間が、コーディングし、サイトやアプリといったサービスを開発する。
それが今までの常識でした。
ですが、実はすでにそういったITエンジニアじゃなくとも、アプリやサイトを作れるとしたらどうでしょう?
こちらの記事で紹介されている『ノーコード(NoCode)』という技術。
簡単にいうと
「プログラミングをしなくても、アプリやWebサービスを作れる技術」
のことを指します。
文字通り、1行もコードを書かずに開発することが可能となります。
それでは一体どうやって開発を行うのでしょうか?
基本的なノーコードの開発方法はというと、予め用意された背景の上に、ブロックで用意された機能をはめ込み、デザインやフローを作っていきます。
デザインツールのレイヤーを重ねていくようなイメージですね。
ノーコードでの開発ツールはいくつか存在しており、それぞれのサービス毎に操作感や特徴が異なるため、多少の学習時間は必要になります。
プログラミングで言うところのプログラミング言語のようなものですね。
この技術を使い、実際にサービス自身も作られています。
例えばこちらのサイト。
今、話題の完全食を提供している『BASE FOOD』というサービスですが、こちらのサイトは、ECサイト作成に特化したノーコードサービスである『Shopify』で作成されています。
サイトを確認されるとわかりますが、従来のECサイトと比べても、機能的にも視覚的にも、なんら劣ることがありません。
ITエンジニアがいなくても、このレベルのサイトが作れるのだから驚きです。
こういったノーコードのサービスが普及することにより、従来の開発に比べて以下の3点ようなメリットがあります。
ノーコード開発のメリット
1.開発コストが安い
2.開発スピードが圧倒的に早い(従来の開発の3倍以上)
1の面については、ITエンジニアを雇う必要性がなくなるため、人件費を削減することができます。
また2の面についても、単純にプログラミングが不要となるため、開発時間の大幅な短縮が可能となります。
ここまで書くと死角がないようにも思えますが、もちろん現時点でのデメリットもいくつか存在します。
ノーコード開発のデメリット
- ツールごとに作られるものが制限される
- 他サービスへのデータの移管やコラボレーションが困難
- プログラミングほどの柔軟性や拡張性がない
ゼロから作るのではなく、元から提供されているパーツを組み合わせてモノを作る、という性質上、どうしても開発の自由度は制限されます。
また、他のサービスとの連携という点でも制限があり、理想のものを作り上げるにはまだまだプログラミングが必要になりそうです。
ただ、こうした技術的障壁は、当たり前ですが技術の進歩によっていずれ解決されます。
今は、ITエンジニアの数に対して、需要が多いためにエンジニアは重宝されています。
僕自身もITエンジニアの端くれとして実感します。
ただゆくゆくは、ITエンジニアという職業はなくなっていくのかもしれません。
そうなった時、アプリやWebサービスを作ることは専門家の専売特許ではなく、パソコンを持つ人なら誰でもできる事になり得ます。
市民総エンジニア時代の到来です。
こういった話をさせていただくと、
「ITエンジニアの職がなくなるのでは?」
と危惧される方もいらっしゃいます。
ただ、僕は普段開発を行うことのなかった人々がモノづくりに参加することで、新しいイノベーションが起きるのでは?とわくわくしています。
ユーザーや現場の方のアイデアが、直接ソフトウェア開発に活かされるのです。
きっと、今までにないものが出来上がるのではないでしょうか。
時代の変化には、常に良い面と悪い面があります。
どこを見るかで、その人の今後の人生に訪れるチャンスも変わります。
常に、新しい状況に対してポジティブに反応できる人間であるよう、僕自身意識していきたいですね。