皆さん、こんばんは。
おすすめ厳選ウイスキーシリーズの第4弾。
ついに先日かねてからの念願だった、響17年をいただいてきました。
今日はその感動について、鮮明に覚えているうちにレポートしたいと思います。
まずはその希少価値について。
響17年はすでに製造と販売が終了しており、現在世の中に流通しているものが最後だと言われています。
30種類以上の長期熟成された原酒が、サントリーの長い歴史から培われた独自の配合でブレンドされています。
こう聞くだけで、ものすごく希少価値があることがおわかりいただけると思います。
実際に他のウイスキーと比べても大変高価だと言えます。
僕は希少価値の有無というより、そのウイスキーが生産された時代や熟成されている期間の歴史、ブレンドした人の心意気に男のロマンを感じる人間です。
それだけの時代を経て、今自分の前にあるということは、本当に出会うべくして出会った、そんな運命と懐かしさを同時に感じて、感動してしまいました。
どうやって飲もうか。どうやって飲んでももったいなく感じますが……
希少価値があるからというより、その奥深さを人間の舌でしっかりと堪能するためには、味の広がりを感じられる程度に加水するのがおすすめです。
香りも味も凝縮されており、このウイスキーには大変申し訳ないのですが、人間の五感で感じとることのできるレベルをはるかに超えています。
加水し、グラスの底をテーブルにつけたままゆっくりと揺らすと、グラスの中から、ぶぉわっと、急に立ち込めてくる強烈な、複雑さの中に芯のある香り。
熟成された期間の歴史や時代を、走馬灯のように一瞬で駆け巡り、タイムスリップしたかような。
甘く芳醇な香りは、これまでのすべての歴史を包み込んでいるみたいです。
感覚は鮮明に覚えているのに、それをうまく言葉にできない自分が、もどかしいとしか言いようがないです。
いざ、口の中に含むと……
それはそれはたくさんの味が次々と形を変えて現れては消え、現れてはたちまちのうちに消えていきます。
ただ一つ明確に表現できることは、時代を超えて、長く飽きのこない味として、何十年もの間変わらず親しまれている響だということ。
これから何年経っても、絶対王者として君臨し続けるのは間違いないと、ひれ伏すしかない味でした。
少量ずつ誰かの体と記憶の中で生き続ける味なんだと思いながら眠りについたのでした。