【絶品鰻丼に舌鼓】ふわっふわの身に品のあるタレが絡む贅沢ランチ

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こんにちは。安川大仁(だいじん)です。
毎日蒸し暑い日が続いていますが、みなさんお元気でしょうか。

夏バテと言うにはまだ早いものの、冷房の効いた建物の中と外気の温度差に、体のだるさを感じることもあるのではないでしょうか。

僕が夏を乗り切るために毎年この時期に必ず食べるのが、鰻(うなぎ)です。
鰻と言えば、土用の丑の日。今年は7月21日だそうですね。

大人になってからの美味しい鰻との出会いをきっかけに、すっかりその魅力にハマってしまいました。

今日はそんな僕が虜になった鰻の魅力についてご紹介します。

 

 

 

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1.季節を感じ、風習を大切にすること

まず、土用の丑の日について調べてみると、この日に鰻を食べるようになった由来には諸説あるようです。

特に面白いなと感じたのは、その説のうちの一つに、売上が落ちた鰻屋を助けるために、蘭学者の平賀源内が『丑の日は鰻の日』だと決めて宣伝したらいいとアドバイスしたのが発端だというもの。

今で言う『バレンタインデーにチョコレート』的な感じでしょうか。
僕も商売人・経営者の一人として、こういったマーケティング戦略やキャッチコピーなどを今まさに勉強している最中なので、学ぶところが非常に多くあります。
しかも、約200年経った今でも、変わらずその風習が残っているというのは、本当にすごいブランディングだと思いませんか。

とは言え、僕は由来がどうと言うより、古来から人々が大切にしてきた風習を、現代でも同じように大切にできる心のゆとりを持てるような大人になったことが率直に嬉しいです。

そんな大人のゆとりのある暮らしを夢見ながら、がむしゃらに頑張っていた20代。
一日一日があっという間に過ぎ去る感覚で、季節の行事や風習に目を向ける余裕なんてなかったのが正直なところです。

ただ、あのがむしゃらな時代があったからこそ、30代で今の暮らしがあります。
そして、ゆとりのある暮らしを心からありがたいと感じることができます。
物事や経験にはすべて意味がちゃんとあるんだな、と思います。

そう思いを巡らせているうちに、香ばしい食欲をそそる香りがしてきましたよ。

 

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2.肉厚で味のしっかりした国産鰻へのこだわり

友人のおすすめということで、初めて連れて行ってもらった今回のお店。
夜はいかにも粋な割烹といった感じの店構えに、かなり期待しながら暖簾をくぐると、一枚板の広いカウンター席が8席ほど。12時前だというのに、すでに先客で賑わっていました。

友人の話では、魚だけでなく肉、野菜、お酒に至るまで、素材にはかなりこだわりを持った目利きの店主が自ら仕入れに行き、一人で切り盛りしているのだそう。

目当ての鰻丼を注文し、待つこと数分。香ばしい鰻の香りが漂ってきました。

僕にはすでに懇意にしている老舗の鰻屋があり、鰻そのものの肉質、焼き方、タレの味、それぞれに相当なこだわりがあることを知っていたので、否が応でも比べてしまうんだろうなと思っていました。

しかし、運ばれてきてまず衝撃を受けたのは、まったく新しい見た目。
そして、鰻の身の大きさと厚さ!!

器が大きいので、写真では相対的にそれほど大きく見えないかもしれませんが、かなりのボリュームです。

早速口に運ぶと、肉厚でジューシーな鰻の身が口の中いっぱいに広がります。
白身魚の淡泊さの予想をはるかに超える、しっかりとした素材本来の味が主張してきます。
その上、食感はふわっふわで、一瞬にして口の中でとろけてしまうほどです。
思わず、唸ってしまいました。(鰻だけにね、って駄洒落ではありません。)

店主の話では、肉厚かつこの柔らかい食感、そしてしっかりとした素材の味を実現できるのは、国産鰻だからだそうです。
鰻は全世界で漁獲量が年々減っており、養殖も技術的に難しいと言われています。
希少価値が高まる中でも、変わらず国産ものにこだわって選んでいるのだそうです。

 

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3.素材の味を引き立てる主張しすぎない上品なタレ

そして、鰻と言えば、この甘辛く、焼くとさらに香ばしさが増す、タレの存在が大きいですよね。鰻は、身の味よりタレの味だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回の鰻丼は、それを見事に覆しています。
鰻を口に入れて飲み込んだあと、甘さも辛さも、不思議と後味が残らないのです。
鰻そのものの風味だけが鼻を抜ける、引き立て役として完全に調和された味なのです。

この主張しすぎないタレは、すべてにこだわりを持つ店主の、絶妙なバランス感覚によるものだと思います。引き算の美学とでも言ったらいいでしょうか。

こだわり抜かれた繊細さに、感服しました。
僕自身の仕事や人生に置き換えてみて、これから立ち上げていく事業の一つひとつに、細部にまでこだわりを持って繊細に仕事をしていきたい。
そして、これから出会っていく一人ひとりの人生に、繊細に関わっていきたい。
そう思わせてくれる、職人魂のようなものを鰻丼から受け取ったのでした。

 

 

季節を感じること。
風習を大切にすること。
こだわった旬の食材を味わうこと。
友人との時間を大切にすること。

これらは、すべてまず自分を大切にするからこそですよね。

日々の暮らしの中で、つい忙しさに追われてしまいがちです。
ぜひ意識して、慌ただしい日常を日々過ごしている自分の体と心を、美味しい鰻を食べて労わってあげてください。