【超考察】ポケモンGOは壮大な世界ゲーム化計画の布石?
みなさん、こんにちは。
安川大仁です。
最近、町中を歩いていると、人だかりを発見しました。
ふと近づいてみるも、誰か有名人を待っている様子もない。
何かのお店の列でもない。
そこにいる人に共通しているのは、一心不乱にスマートフォンを眺めている、ということ。
気になって、スマートフォンを覗いてみると、画面に映し出されていたのは『Pokémon GO』。
2016年7月にリリースされて以降、幅広い層に楽しまれており、今なおその人気は衰えていません。
ポケモン世代の自分としては、ゲームと縁がないような年配の方がプレイされているのを見ると、思わず顔がほころびます(笑)
そんな『Pokémon GO』をはじめとする位置情報ゲームですが、この種のゲームの出現は、今後のゲームのさらなる進化の布石だと僕は思っています。
今回は、そんな位置情報ゲームの可能性について語りたいと思います。
スマートフォンのカメラがメガネに代わる時
突然ですが、みなさんは『電脳コイル』という作品をご存知でしょうか?
2007年、今からおおよそ13年前に放映され、その世界設定の斬新さと、登場人物たちの深い心理描写、引き込まれるストーリーで話題になった名作です。
結論から伝えると、『Pokémon GO』は、この『電脳コイル』内の世界を実現するための技術的第一歩だと思っています。
『電脳コイル』の世界は、「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型のウェアラブルコンピュータが普及してから11年が経過しています。
そこでは、人々が当たり前のように「電脳メガネ」を身に着けており、「電脳メガネ」を通して、町中に張り巡らされたインターネット世界を見ることができます。
例えば、目の前の床を裸眼で見ても何もありませんが、「電脳メガネ」を通してみると、そこに可愛らしい犬が座ってこちらを見つめているのです。
その犬をポケモンに置き換えると『Pokémon GO』になります。
このような世界観が、すでに13年前に映像化していたのがまず驚きです。
フィクションの映像作品である『電脳コイル』と、現実にあるサービスである『Pokémon GO』、この両者の違いは多くありますが、簡単でかつ大きな違いを1つあげると、媒体がメガネかスマートフォンか、ということになります。
『電脳コイル』に登場する「電脳メガネ」に相当するものは現実でも登場しています。
知っている方も多いと思いますが、最も有名なものをあげると「Google Glass」があります。
発表当時は画期的とされた商品ですが、プライバシーの観点など社会的課題から、個人への普及率はまだまだです。
とはいえ、技術的には『電脳コイル』的近未来が到来する準備はすでにできているのです。
『電脳コイル』化するために超えるべきハードル
もちろん、解決すべき技術的問題は、ハード面だけはありません。
「電脳メガネ」に対しての通信面。
現状普及している4G回線では、メガネ上のARへのアクセスを迅速に行うのは心もとないです。
加えて、より精密な位置情報データの共有も必要となります。
例えば、とあるインターネット上のキャラが、「電脳メガネ」をかけた僕の目の前にいるとします。
そのキャラを他の「電脳メガネ」をかけた人も同じく見られるようにするには、現実の土地を細かく分割し、それぞれに位置情報を振り分けて各ユーザーと共有する必要があります。
リアルタイムでその処理を行うにも、やはり通信速度の問題と、高い演算能力を持つコンピューターが必要となります。
ただ、その技術的課題も、5Gやクラウドサービスによって、ゆくゆくは解決されるであろうと思われます。
ARが普及した世界で、僕たちの生活はどう変わる?
こうして、様々な課題を乗り越えて、『電脳コイル』の世界観が再現されるとしましょう。
『Pokémon GO』を始めとする位置情報ゲームのさらなる進化です。
それによって実現何が実現するのでしょうか?
ズバリ、個人的見解と嗜好を交えて下記にあげていきたいと思います(笑)
1.ARペットが登場する
『電脳コイル』でも登場するのですが、「電脳メガネ」を通して見られるペットが登場するかもしれません。
データとして存在しているので、本来なら触ることができませんが、ARと連動したグローブなどが開発されれば、実際に触っているかのような感覚を味わえるようになるでしょう。
2.現実世界で壮大なRPGが遊べる
タイトルにあげている通り、現実世界に「電脳メガネ」を通して参加できるRPGゲームが実現する可能性は高いです。
『Pokémon GO』がよりリアルになる感覚です。
何の変哲もない草原で、「電脳メガネ」をかけると、目の前にピカチュウが立っていて、手にはモンスターボールがある。
そんな現実も遠くはないはずです。
3.町中で、ARを使った謎解きゲームが登場する
今も根強い人気がある「謎解きゲーム」。
通常は、お店や商業施設などの特定の空間で、用意された特殊な内装の中で謎を解いていきますが、これが町中で体験できるようになるかもしれません。
いつもの待ち合わせで使う、くたびれた銅像。
その台の上側に、よく見ると赤い、いかにも怪しいボタンが。
それを押すと、銅像がとある方向を指差す・・・。
そんな、レイトン教授もびっくりな謎解き物語がスタートするかもしれませんね。
以上、多分に僕の妄想を含む内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
突飛な発想のものもあるかもしれませんが、技術の発展は、常にそんな突飛な妄想によって進んだ事実を忘れてはなりません。
この妄想力を大事に、常に童心で無邪気に、ゲームを楽しむように仕事を楽しむ自分であり続けたいものですね。