【未来ガジェット紹介】室内でのVR体験が加速する歩行型VRデバイス、Virtuix Omni One
こんにちは。
安川大仁(だいじん)です。
このブログでは、度々VRの新技術についてご紹介しています。
基本、VRのガジェットというとゴーグル型のものが主流ですが、今回の記事では、VR体験をより没入感あふれるものに変える大型ガジェットを紹介します。
VR(ヴァーチャルリアリティ)の歩行体験を変えるガジェット「Virtuix Omni One」
この歩行型VRデバイス「Virtuix Omni One」は、円形テーブルのような土台にアームがついた大型のデバイスです。
従来のVRデバイスというと、VRゴーグルのみの製品が多く、そのVRゴーグルの中に搭載された加速度センサーや傾きセンサーなどによって、装着者の視界の傾きや移動を映像に反映させることが可能でしたが、これには一つ弱点がありました。
それは「移動範囲の制限」です。
VRゴーグルをつける場所は、おそらくほとんどの人が自宅などの狭い空間であり、それほど広い歩行距離を確保することは難しいでしょう。
そのため、いくらVRデバイスに歩行距離を計測する仕組みがあっても、途中で壁にぶつかったり、下手をすると怪我をする危険性がありました。
その点、このデバイスでは、装着者はその場を動かずに、歩く、走る、更には、しゃがむといった動作が可能なため、仮想空間内を心置きなく動き回ることが可能となっています。
このデバイスのパッケージには、VRヘッドセットも含まれており、この製品を購入するだけで一通りのVR体験が可能となっているようで、その点もありがたいところです。
気になる値段ですが、米ドルで1995ドル(約21万円)とのこと。
サイズですが、
140(幅)×89(高さ)×139(奥行き)cm(組立時)
となっています。
やはり高額ですが、この前モデルである「Virtuix Omni」がリリース当初106万円だったことを考えると、かなり大幅に値下げされています。
VRデバイスの低価格化はここ最近特に顕著であるため、いずれ一般家庭でも当たり前のようにVRデバイスが普及する時代も近いですね。
さて、ここからは毎度定番ではございますが、こうしたVRデバイスの登場を踏まえて、今後のVR事情について個人的考察を話していきたいと思います。
旅行の疑似体験として置き換わるVR
このブログでは度々お話していますが、VRデバイスが一般化するにつれて、今までリアルで行われていた体験が、VRに代わる時代が来ると思われます。
こうしてVRのハード面が充実していくと擬似旅行ソフトや仮想スペースソフトなどのソフト面もまた充実していくでしょう。
ソフト面が充実していくと、仮想上で普段の生活や仕事が補完される時代がまもなく来るでしょう。
事実、コロナ禍で仮想スペース上でオフィスを構える会社や、Zoomなどの遠隔会議システムを使って宿泊部屋を案内する旅館が増えています。
そうしてVRによる疑似体験が普及することで、本物の体験がプレミアム化することとなるでしょう。
VRでしかできない体験ももちろんあり、棲み分けできる部分もありましが、実際に自分の体で行く旅行先の空気感、匂い、暖かさ、肌寒さは間違いなく現実世界でしか味わえません。
僕自身は、VR体験も、リアルな体験も、選択肢できる状態が理想です。
近い将来、旅行先の旅館でVRゴーグルをつけて仮想空間にダイブする、という贅沢な遊び方もしてみたいものです(笑)