こんばんは。安川大仁です。
2020年、コロナウイルスが流行することで、人の往来がかなり制限される事態となりました。
僕も、仕事仲間との旅行が楽しみの一つなので、一刻も早く状況が収束することを願っています。
一方で、この状況下で、世の中の流れは大きく変わりつつあります。
テレワーク、ネット会議の推進
様々な手続きの電子化
学校教育のオンライン化
接客サービスのバーチャル化
オンライン飲み会の普及
などなど。
このコロナウイルス流行の裏で、ビジネス、教育、私生活の様々なところで「オンライン化」が急激に進んでいます。
10年前であれば、ここまで大きな変化は起きなかったでしょう。
この大変化を可能にしているのは、昨今の技術発展です。
特に、情報通信網の発達が大きいでしょう。
この数十年で、通信速度は数千倍まで上がったと言われています。
この通信速度の飛躍的な進化により、人は移動しなくても、遠方の人と円滑なコミュニケーションが取れるようになりました。
のみならず、遠く離れた数々の景観が、そこに行かずして楽しめるようになりました。
「旅行に行った気分になる」
旅行好きの友人が、外出自粛の時期に海外の名所の動画を見ながら、そう話していました。
つまりは、1つのバーチャル体験なのです。
もちろん、バーチャルはあくまでバーチャルです。
そこに、肌をなでていく風の感触、どこか懐かしさを感じさせる土地の匂い、頭上から降り注ぐ陽光の暖かさはありません。
当たり前と言えば当たり前です。
動画とはあくまで五感のうち「視覚」と「聴覚」にしか訴えることができません。
旅行とは、五感を目一杯使って、見知らぬ土地の雰囲気を感じ取る体験であり、「動画を見る」という行為は未だ旅行の代用とはなり得ないのです。
今までは。
以前、ブログでご紹介しましたが、今は様々なテクノロジーが台頭してきています。
それらの技術の中で
これが、旅行のバーチャル体験を大きく進化させる可能性があると僕は思っています。
具体的な話をしていきましょう。
VR(バーチャルリアリティ)とは、読んで字の如く仮想現実のことです。
有名なものだと、ソニーの「PlayStation VR」などがあります。
ゴーグル型の「ヘッドマウントディスプレイ」を身につけることで、通常のディスプレイとは違う没入感を味わうことができます。
このヘッドマウントディスプレイには大抵の場合、傾きを検知するセンサーが搭載されており、自分が頭を上下左右に動かすことで、ディスプレイ自体の視界を動かすことが可能です。
これにより、あたかもディスプレイ上での視界が自分自身の視界であると錯覚してしまうのです。
僕自身、このヘッドマウントディスプレイをつけて動画を見たことがありますが、あまりのリアルさに思わずのけぞった覚えがあります(笑)
当時は、今から5年ほど前ですが、それからもVR技術は進化し続けています。
上記の記事では、全身の動きのトラッキングを可能にするソフトウェアが紹介されています。
ヘッドマウントディスプレイと、5つのトラッカーを体に装着することで、ダイレクトに仮想現実上に自らの身体の動きを反映させることができるのです。
これにより、例えばヘッドマウントディスプレイ越しに見る映像の中で、机の上にあるりんごを、実際に手に取ることができるようになるのです。
まさに「映像の中に自分が入り込む」のです。
VRの可能性はそれだけではありません。
皆さんは『レディ・プレイヤー1』という映画をご存知でしょうか?
言わずとしれたスティーブン・スピルバーグが監督した、SF超大作です。
この映画は、VRをテーマとした映画であり、作中では主人公がヘッドマウントディスプレイを使って仮想現実のゲームの中に飛び込んでいくのが特徴です。
その作中で、ゲーム内通貨を使って主人公があるものを購入します。
それは、仮想現実内での感触を、装着者にフィードバックするスーツです。
このスーツで、主人公が意中の女の子とゲーム内でダンスするのが中々に印象的です。
このスーツ、実はすでに現実で開発されています。
上記の記事で紹介されているように、身につけることで仮想現実上の感触をリアルに味わうことができるのです。
今の技術では、こういったスーツを通じて味わえる感触は限定的で、無味乾燥なものでしょう。
ただ、こういった技術のプロトタイプが世に出始めたこと、これが大事なのです。
一度世に新しい技術が現れれば、需要さえあれば、日進月歩で進歩していきます。
いずれ、風の感触や水の冷たさ、日差しの暖かさを再現するまでに至ることでしょう。
それだけではありません。
五感のうちの味覚や嗅覚、こういったものまで再現可能な技術が、すでに現れています。
いよいよ、僕たちは、その場所にいかなくて、その土地の感触を、体験することが可能となるでしょう。
こうやって妄想しながらも、僕はやっぱり旅行にいくまでの、あの飛行機の中のわくわく感が、どうしようもなく好きなのだな、と感じてしまう、アナログ人間です(笑)