【コラム】不足を補い合う、という人間とロボットとの共存の仕方
こんにちは。
安川大仁(だいじん)です。
ふとここ最近のAIの進化やロボティクス技術の発展を考える時に、昔の自分が見ていたロボットアニメを思い出します。
僕が子供の頃、アニメに出てくるロボットはみんな高性能で完璧な存在でした。
パワフルな戦闘用のものや、人と瓜二つで高い知性を持つもの。
そんなイメージがあるからかもしれませんが、巷ではAIやロボティクスの発展が「人の仕事を奪っていくのではないか」という懸念が、少なからず囁かれるようになりました。
全くの虚言だ、と言えば嘘になるでしょう。
ですが僕は、もっと明るい未来があるのでは、と思っています。
今日はそんな、人間とロボットが共存する、明るい未来について、僕個人の考察を話していきます。
足りない、ということは、愛おしいということ
僕が思う、人間とロボットが共存する未来。その鍵を握るのは、ロボットの機能やデザインです。
先日発見したとある記事に、その着想のヒントがありました。
この記事の中で紹介されているロボットは、どこかペットのようなデザインで、かつどこか足りないデザインや機能を持つものが多いです。
よくわからない言語のようなものをしゃべる愛くるしいものや、敢えてアーム(腕)部分をなくしたデザインのもの、体としっぽはあるのに、頭の部分がないもの、など。
「ちょっと足りない部分があると、人間が手を差し伸べたくなる。そこからコミュニケーションが発生する」
そう記事にある通り、人がコミュニケーションを取りたくなるロボットであることが重要だ、と考えています。
単なる道具ではなく、愛着を持ったパートナー。
ロボットがそういう存在になれば、僕らも怖がるのではなく、もっと近づきたくなる存在となるかもしれません。
某有名SF映画の中にあった理想のロボット像
「愛くるしくて、どこか足りない感じのロボット」。
その言葉から、みなさんはどんなロボットを想像するでしょう?
かくいう僕が真っ先にイメージしたのは、SF映画の超大作「スター・ウォーズ」の「R2-D2」です。
知ってる方も多いでしょう。
基本的な性能は、戦闘機などの機械のメンテナンスや修理ですが、高い知性を持ち、よくわからない言語を話します。
そしてちょっとドジで、思わず手を差し伸べたくなる愛くるしさがあります。
僕が思う、人と共存する理想のロボット像です。
思えば、遠い未来の技術水準の高い世界であるにも関わらず、スター・ウォーズには、人型のロボットがほとんどありません。
「R2-D2」と同じく有名な「C3-PO」も人型ではありますが、その動作や外見は人に似せている、とは思えません。
そう考えると、スター・ウォーズの世界はかなり、僕の思う理想の人間&ロボット共存論にかなり近い世界なのかもしれません。
「人に似せたもの」ではなく、「ロボット」として進化していく
こうやって色々と語ってきましたが、僕は結論「ロボットは敢えて足りない機能や、人と違った外見で進化していく」と考えます。
もちろん、研究の一貫として、人と瓜二つのロボットは作られていくでしょう。
それもまた、ロボットの進化のさらなる可能性として興味があります。
ですが、一般社会に普及する存在としては、やはり「足りないロボット」こそが、人と共存する上で良い形なのではないでしょうか。
僕の予想通りだったとしても、予想を裏切る未来が待っていたとしても、それを楽しめてかつ、流れに乗れるよう、自分の事業の拡大と情報収集を継続していきます。