【厳選おすすめウイスキー】僕がブルックラディを愛する理由

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こんばんは。安川大仁です。

6月が終わり、2020年も早いもので半分が過ぎました。
年始に立てた目標や計画の進み具合はいかがですか。
忙しい日々に追われ、もしかすると年始に立てた目標が何だったかを覚えていない人もいるのではないでしょうか。
たまには、夜に一人でゆっくりと部屋で呑みながら、振り返る時間を取るのもいいかもしれません。

今日はそんな考え事のお供に、おすすめのウイスキーをご紹介したいと思います。
その名も、『ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ』

早口言葉みたいですが、実はウイスキー愛好家の中では名の知れた銘柄の一つです。
いろんな面でわくわくさせてくれる、とっておきのおすすめの一品です。

夏の蒸し暑い夜、暑いから寝苦しいのか、わくわくして寝つけないのか、電気を消した部屋の中で、とにかく意識だけが覚醒していた小学生の夏休みの夜。
そんな幼少期に想いを馳せながら、火照った身体をビジュアルからクールダウンさせてくれる絶品ウイスキーの魅力をお伝えしていきましょう。

 

 

 個性とセンスの光るボトル

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とにかくまず興味を惹かれるのが、ウイスキーの常識を超えるこのビジュアルです。

僕がブルックラディと初めて出会ったのは、友人の経営するバーでのこと。
お酒好きが高じて、脱サラしてバーを始めたと聞き、お店の開店祝いを兼ねて、呑みに訪れたときのことです。

格式高いバーに行くのも初めて、ウイスキーも本当に初心者だった僕に、友人が勧めてくれたのが、この『ブルックラディ』だったのです。

内心ものすごくテンションが上がりました。
見たこともなかったですし、僕の知っているウイスキーの常識を超える、個性とセンスの光るボトル。

友人になぜこれを僕におすすめしてくれたのかを尋ねました。
すると、友人はこう言ったのです。

「ボトルだけでなく、香りや味を含めた絶妙のバランス、そのバランス感覚がだいじんっぽいな、と思って。」

何だかこれ以上ない褒め言葉をプレゼントしてもらったようで、刹那的にブルックラディに惚れてしまったことを今でもよく覚えています。
そして、もっと知りたいという愛おしい感情が湧き上がりました。

古き良きイギリスのペーパーバックの表紙か、ジャズのレコードのジャケットのようなこのビジュアル。
白抜きの文字とターコイズブルーの2色だけで、シンプルながらもインパクトがあり、潔さを感じます。

ありそうでない、敢えて文字だけで勝負を挑む心意気が憎いですね。
北欧のポスターなんかに通じるセンスを感じます。

 

複雑で多層的、解釈が無数の味

肝心の香りと味は、、、というと、これが不思議なぐらい、そのときどきによって変化するのです。

表現力がないからまた適当なこと言って、と思われても仕方ありません。
ただ、そのときの気候や食べ物との組み合わせ、体調や気分によって、本当に感じ方が全く違うのです。

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あるときは、丸く柔らかく包み込んで癒してくれるようでもあり、またあるときは、主張し合って複雑に混ざり合う絵具のような個性であったり。
甘く深い香りと味わいの中から感じ取れるものは、本当に無数にあります。

そのときの自分の状態を反映する鏡のような存在とでも言ったらいいのでしょうか。
僕の場合は、そのときの状態というより、そのときの自分に必要な側面だったりします。

僕は幼い頃から、先ほどの友人が言った通り、バランス派の人間でした。
クラスに盛り上げ役がいなければ自ら盛り上げ、まとめ役がいなければ自らまとめ、みんながふざけすぎていれば真面目に、シーンと空気が重くなっていればみんなを笑わせる。

何でもできて羨ましいとよく言われますが、僕自身はどれが本当の自分なのか、自分でもわからなくなるときがあり、役割を演じることに必死になり、それはそれで思い悩んでいたものです。

ブルックラディはまさに、その時々で僕を補ってくれる相棒のような存在です。
僕に優しさが足りないときには優しく、深刻に思い詰めていれば気楽に行こうよ、と香りと味で語りかけてくるのです。

 

紆余曲折あった蒸留所の歴史

僕はブルックラディにハマってから、色々と歴史を調べたりもしました。
実はそれが今のウイスキー好きに繋がっています。
ただ、それまでの僕は、お酒は楽しく呑めればいい、ウンチクを披露するなんて気恥ずかしいと思っていました。

しかし、調べれば調べるほど、複雑な味わいにはちゃんと背景があることがわかってきたのです。
これは、夏休みの自由研究のテーマを調べ出したら、意外にものめり込んでしまった、というのに似ています。

現代の僕の手元に届くまでには、壮大な歴史があり、いくつもの困難を乗り越えてきたからこその複雑で多層的な香りと味わい。

ブルックラディ蒸留所は、1881年の創業以来、何度も生産停止と閉鎖の危機に追い込まれ、それでも世の中から求められ続けたからこそ、買収を繰り返しながら生き残ってきた背景があります。

今僕が仕事としている人材育成とも通じる部分があります。
人にはそれぞれ生まれ育ってきた背景があります。
その人の背景を知ることで、その人がなぜそのように考えるようになったのかをより深く理解できますし、その人のことをより好きになります。
また、どのような言葉をかけたら才能が開花するのか、その人のやる気スイッチも、背景を理解すると自然とわかってくることが多いです。

ブルックラディとの出会いを通して、僕は「物事の背景を知る」という大事なことを学ばせてもらったのかもしれません。

それもこれも、僕とブルックラディを引き合わせてくれた友人のお蔭です。
そして、僕にぴったりのウイスキーだという、恋に落ちるきっかけの一言があったから。

 

友人に心から感謝しつつ、これからの自分の成長にわくわくしながら、ブルックラディを片手に今宵も更けていくのでした。

ぜひ皆さんもブルックラディをお供に、今自分が感じるものは何か、2020年の前半を振り返る時間をゆったりと過ごしてみてくださいね。
自分と向き合う時間を大切にしてください。

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