【メタバース】 韓国がメタバースで世界をリードする理由【産業振興法とは】

こんにちは、安川大仁(やすかわ だいじん)です。

IT業界では、最近AIに関するニュースが話題ですが、他にも興味深いトピックが数多くあります。その中の一つがメタバース(仮想空間)です。

アメリカのMeta(旧Facebook)が2021年に社名をMetaに変更し、社運をかけてメタバースを推進し始めたのは記憶に新しいですね。

そんなメタバースを韓国が国家主体で推進しようと、とある法案を施行しました。今日は、その法案の内容と、各国への影響について述べたいと思います。

韓国で施行された、メタバース(仮想融合)産業振興法とは?

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メタバース産業振興法」は、韓国政府がメタバース産業の育成を目指して、2023年8月末に施行した法律です。

この法律では、韓国国内のメタバース関連企業やプロジェクトに対する支援が強化されます。

具体的には、技術開発の支援、メタバース空間における知的財産権の保護、さらにはメタバース内での商業活動の促進などが含まれます。

また、関係省庁や自治体などの意見を基に、仮想融合産業振興のための基本計画を3年ごとに策定・施行していくことができるとのことです。

メタバースなどのIT分野は技術革新のスピードが速いため、このように柔軟に施策が見直されるのは素晴らしい取り組みだと言えるでしょう。

 

メタバース産業振興法が施行された背景

この法律が韓国で施行されたのは世界初ですが、なぜ韓国政府が率先してこのような法律を制定したのでしょうか?

その背景には、韓国がデジタル技術とICT分野で世界的な競争力を持っていることが挙げられます。

韓国は、すでにスマートフォン半導体、エンターテイメント産業で世界的なリーダーシップを発揮しており、実績もあります。そんな韓国が、新たな市場としてデジタル空間に本格的に参入するのは自然な流れかもしれません。

また、韓国では若い世代が非常にデジタルに精通していることもあり、メタバース産業の成長が非常に期待されています。

以前ご紹介したバーチャルアイドルの「PLAVE」も、メタバースとの相性は抜群でしょう。若者を中心に、メタバースによって新たな文化が広がる土台はすでに整っていると言えるでしょう。

韓国のメタバース戦略が与える世界への影響とは?

韓国がメタバース産業に力を入れることで、世界にどのような影響があるのでしょうか?私は特に、この韓国の動きが日本を含むアジア圏に大きな影響を与えるだろうと考えています。

上記の記事では、各国のメタバースへの意見を調査した結果が紹介されていますが、メタバースに対して肯定的な意見が最も多い国はベトナムだそうです。

他にも東南アジア諸国を筆頭に、メタバースに肯定的な意見が多い一方で、欧米諸国ではネガティブな印象を持つ国が多いとのことです。

このことから、今後東南アジアを中心にメタバースが普及していく可能性は十分にあります。

韓国の隣国である日本も、この影響を少なからず受けることになるでしょう。

実際、日本は若者を中心に韓国文化の影響を受けていることは広く知られています。

文化と相性の良いメタバース分野ですので、アイドルやドラマなどの流行に乗って、メタバースもまた日本で流行し始めるかもしれません。

そうなる前に、メタバースへの理解を深めるために「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」を購入すべきか、大いに悩みます……(笑)。