【考察】健康は管理される?自分の体を他人が知る時代へ
こんにちは。
安川大仁(だいじん)です。
最近、ウェアラブル端末の普及により、フィットネストラッカーを身につける人が珍しくなくなりました。
精度の良し悪しは機種によって様々ですが、手軽に自分の健康状態を把握することができるようになりました。
便利な時代になったものです。
既存のフィットネストラッカーは、当たり前ですが、自分で自分自身の健康状態を確認する目的のものです。
ですが、他人から、その人の健康状態やバイタルサインを確認できる技術が今開発されつつあります。
身につけるのでは、ディスプレイを皮膚に貼り付けて使うという技術です。
この貼り付けるディスプレイですが、ディスプレイそのものにセンサーをつけることで、貼り付けている人のバイタルサインを取得することもできるそうです。
今はそこまで解像度も高くなく、機能も少ないようですが、将来的にその人の健康状態の詳細をディスプレイに表示することで、近くにいる人がその人の健康状態を知ることができるようになるかもしれません。
医療現場や、高齢者介護施設などでの活用が期待されています。
本来なら病院に行かないとわからない健康状態を、簡単に可視化する、という需要が昨今高まっている傾向が見てとれますね。
病院で、必要な時に適切な処置が受けられるように?
こういった自分の健康状態が可視化できるということは、自分がその情報を知れるだけでなく、そのデータを活用することで自分の健康を維持することが可能にもなるということです。
例えば、フィットネストラッカーを装着し、それで取得した情報を定期的に病院のサーバーのデータと同期することができれば、健康状態に異常があればいち早く処置ができる。
病院に行く必要がある時にだけ行くので、病院の混雑なども緩和されそうです。
待ち時間なども短縮されるかもしれませんね。
病気の治療は、基本早期発見がカギですので、病死による犠牲者がかなり減ることになりそうです。
健康が管理「される」時代へ?
ここからは、個人的考察の時間です(笑)
ウェアラブル端末の普及で、簡単に自分の健康情報がデータ化できる時代が来ました。
それによって、自分の健康が、健康に関するサービスを提供する企業に管理される時代が来るのでは?と僕は考えています。
健康情報がデータ化される、ということは、それを簡単に送受信することができる、ということです。
このデータを、企業が取得し、情報を管理することで、個々人の健康を保つことが可能になるかもしれません。
情報を管理するだけではなく、取得したデータを分析、活用することで、今まで気づくことのなかった病気の早期発見などが実現する可能性はあります。
そうした仕組みが確立することで、例えばですが、原因不明の高熱が出た際に、健康管理のサービスを提供する企業から自分のかかっている病気の詳細情報が送られてきたり、その治療に必要な薬が配送されてくる、なんてこともありえるかもしれません。
もちろん、これを実現するには、個人のプライバシーという倫理上の大きな問題があります。
健康のためとはいえ、人の身体情報は立派な個人情報です。
実際のところ、今も、心拍数や歩数、睡眠時間、場合によっては位置情報などが、すでにGoogleを始めとした企業へ送られている現状があります。
適切に管理はされているでしょうが、こういった情報が漏洩することもゼロとは言えません。
プライバシーの問題というのは、技術の発展において光と闇のように常に背中合わせの関係にあります。
非常に難しい問題ではありますが、こういった情報に関する法律が正当に整備されれば、開発された技術の一般普及は更に加速するでしょう。
個人のプライバシーが守られ、かつ良いサービスを提供していく。
理想かもしれませんが、そういった企業を僕自身作るために、志高く仕事していきます。